WhyTrace Plusの使い方完全ガイド|報告→分析→対策→ナレッジの一気通貫
「報告はExcel、分析は紙のワークシート、対策は別のファイル、ナレッジは誰かの頭の中」。
安全管理の一連の流れが、バラバラのツールに散らばっている。ISO監査の前になると机がファイルの山になる。先週2日かけて整理したのに、もう何がどこにあるか分からない。こんな状態に心当たりがあるなら、この記事がお役に立てるはずです。
WhyTrace Plusは、インシデント報告から原因分析、対策管理、ナレッジ蓄積、安全教育までを1つのプラットフォームで完結させるSaaSです。この記事では、各機能の使い方を「報告する→分析する→改善する→蓄積する→学ぶ」の流れに沿って解説します。
1. 報告する — インシデント・ヒヤリハットの登録
安全管理のすべては「報告」から始まります。WhyTrace Plusでは、2つの報告方法を用意しています。
方法A: Webフォームから報告する
ダッシュボードの「新規報告」ボタンから、以下の項目を入力します。
| 入力項目 | 内容 | 必須/任意 |
|---|---|---|
| タイトル | 何が起きたかを一言で | 必須 |
| 発生日時 | いつ起きたか | 必須 |
| 場所 | どこで起きたか | 必須 |
| カテゴリ | 事故/ヒヤリハット/品質不良 など | 必須 |
| 詳細 | 状況の説明 | 必須 |
| 写真 | 現場の状況写真(最大3枚) | 任意 |
方法B: QRコードから報告する
現場に掲示したQRコードをスマホで読み取ると、簡易報告フォームが開きます。
QRコード報告のメリット:
- スマホだけで完結する(PCは不要)
- 写真と一言を入力するだけで30秒で完了
- 紙のフォームに15分かけて書く必要がない
- 外国人作業者でも写真で報告できる
QRコードは、管理画面の「拠点管理」から発行できます。Freeプランでは2拠点まで、Starterプラン以上では無制限に発行できます。
2. 分析する — AIなぜなぜ分析の実行
報告されたインシデントに対して、AIなぜなぜ分析を実行します。
5つのフレームワーク
| フレームワーク | カテゴリ | 向いている事象 |
|---|---|---|
| なぜなぜ分析 | 汎用 | あらゆる事象に使える。初めての方にもおすすめ |
| 4M分析 | Man・Machine・Material・Method | 製造業の品質不良、設備トラブル |
| 5M1E分析 | 4M + Measurement・Environment | 計測誤差や環境要因が絡む事象 |
| SHELL分析 | Software・Hardware・Environment・Liveware | ヒューマンエラー、医療・航空分野 |
| SREフレームワーク | People・Process・Technology・Environment・Organization | IT障害、ポストモーテム |
分析の進め方
- インシデント詳細画面を開く: 報告一覧から対象のインシデントを選択
- 「分析を開始」をクリック: フレームワーク選択画面が表示される
- フレームワークを選ぶ: 事象の性質に合わせて選択
- AIの質問に答える: AIが事象に合わせた深掘り質問を生成。1つずつ回答していく
- 分析結果を確認する: 原因の連鎖がツリー構造で表示される
AIの深掘り質問とは
従来のなぜなぜ分析では、「確認不足」「注意不足」で深掘りが止まってしまうことが多くあります。WhyTrace PlusのAIは、そこで止まらない質問を投げかけます。
例: プレス機での指挟み事故
- 人間だけの分析: 「なぜ指を挟んだ?」→「確認不足」→(ここで止まる)
- AI支援の分析: 「確認が不足した背景には何がありますか?」→「段取り替えの手順が口頭伝達だった」→「なぜ文書化されていなかったのですか?」→(根本原因に到達)
ツリービジュアライゼーション
分析結果は、原因の連鎖をツリー図として視覚化します。どの原因がどの結果につながっているか、一目で把握できます。報告書への添付や、チーム内での共有にも活用できます。
なぜなぜ分析をAIで体験してみよう
ここまでの解説を踏まえて、AIによるなぜなぜ分析を体験してみましょう。事象を入力するだけで、AIが自動的に原因を深掘りします。
3. 改善する — 対策管理で「立てっぱなし」を防ぐ
分析から導き出された対策は、「立てて終わり」では意味がありません。WhyTrace Plusの対策管理機能で、実行まで追跡します。
対策管理の項目
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対策内容 | 何をするか |
| 担当者 | 誰がやるか |
| 期限 | いつまでにやるか |
| ステータス | 未着手 / 進行中 / 完了 |
| 優先度 | 高 / 中 / 低 |
対策管理ダッシュボード
対策管理ダッシュボードでは、組織全体の対策状況を一覧で確認できます。
- 完了率: 立案した対策のうち、完了した割合
- 期限切れ: 期限を過ぎて未完了の対策
- 担当者別: 誰がどれだけの対策を抱えているか
- 優先度別: 高優先度の対策の進捗状況
4. 蓄積する — ナレッジベースの構築と活用
分析結果は、完了と同時に自動的にナレッジベースに蓄積されます。追加の操作は不要です。
ナレッジベースの3つの活用法
(1) キーワード検索
過去の分析結果をキーワードで検索できます。「プレス機」「墜落」「薬品」など、事象に関連する言葉で検索すると、関連する過去事例がヒットします。
(2) RAGチャット
AIに自然な言葉で質問すると、ナレッジベースの情報をもとに回答を返します。
質問例:
- 「過去に高所作業で起きたヒヤリハットはある?」
- 「プレス機の金型交換で注意すべき点は?」
- 「昨年の夏に多かったインシデントの傾向は?」
(3) AIインタビュー
ベテラン社員の暗黙知を形式知化する機能です。AIが10問の対話形式で経験知を引き出し、ナレッジベースに登録します。
5. 学ぶ — 安全クイズで組織の安全意識を高める
蓄積されたナレッジを活用して、安全教育を効率化する機能です。
安全クイズの3つの出題モード
| モード | 出題元 | 用途 |
|---|---|---|
| 災害事例 | 過去のインシデント報告 | 自社の実事例から学ぶ |
| ナレッジ | ナレッジベースの登録内容 | 組織の知識を確認する |
| 全般 | 一般的な安全知識 | 基礎知識の底上げ |
朝礼での活用
安全クイズは、朝礼やKY活動の活性化に効果を発揮します。「今日の危険ポイントは?」と聞いても毎日同じ回答しか出てこない状況を、クイズ形式の参加型に変えることで解消できます。
全機能の一覧と対応プラン
| 機能 | Free | Starter | Pro |
|---|---|---|---|
| インシデント報告 | 月30件 | 無制限 | 無制限 |
| AIなぜなぜ分析 | 月10回 | 月100回 | 無制限 |
| 5フレームワーク | 対応 | 対応 | 対応 |
| 対策管理 | 対応 | 対応 | 対応 |
| ナレッジベース | 対応 | 対応 | 対応 |
| RAGチャット | 月30回 | 月300回 | 無制限 |
| 安全クイズ | 対応 | 対応 | 対応 |
| QRコード報告 | 2拠点 | 10拠点 | 無制限 |
| メンバー招待 | 3名 | 20名 | 無制限 |
まとめ: 安全管理を「一気通貫」にする
WhyTrace Plusの機能は、以下の流れでつながっています。
- 報告: QRコードまたはWebフォームでインシデントを登録
- 分析: 5つのフレームワーク×AIで根本原因に迫る
- 改善: 担当者・期限・ステータスで対策を追跡
- 蓄積: 分析結果がナレッジベースに自動蓄積
- 学習: ナレッジを活用した安全クイズで組織全体の意識を向上
この循環が回り始めると、「報告が集まらない」「分析が浅い」「対策が放置される」「ナレッジが属人化する」といった課題が、一つずつ解消されていきます。
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